東京芸術大学卒業後、役者として劇団四季へ。歌・芝居の発声を実践的に修行し、そこで培ったノウハウを後進の指導に生かす為にヴォイストレーナーとなる。現在はANを中心にヴォーカリストの育成に情熱を注いでいる。“モーニング娘。”等のヴォーカル指導でも話題となり、その熱血ぶりと指導の高さには定評がある。
4歳でピアノを始める。高校在学中にミュージカルに目覚め、東京音楽大学に進み、声楽専攻。ジャズダンスを始めるとともに、企画、構成、演出すべての手作りのミュージカルグループを結成。ミュージカルでは、スタッフ、稽古場ピアニスト、歌の指導。ANでは、ボイス&ボーカルトレーナーとして精力的に活躍中。
ANでボイストレーニングや音楽理論・作曲などを学ぶ。在学中は石崎千穂氏・笠木新一氏・羽岡仁氏に師事。修了後、アカペラユニット「the☆free style」をはじめとする数々の音楽活動を経てボイストレーナーとなる。都内の高校から音楽プロダクション内の養成所などで幅広い層の指導にあたっている傍ら自身のライヴ活動や作詞家としての作品提供なども行っている。
AN在学中は亀渕友香氏に師事。ソウル、ロック、ゴスペルを学ぶ。Saltie名義で2006年テレビ東京『美の巨人たち』エンディング、南佳孝とのデュエット曲でCDデビュー。ソロ活動と共にSEKAI NO OWARI、トータス松本、スティービー・ワンダーSUMMERSONIC2010クワイア参加、レゲエアーティストのサポートワークも続ける。ポップスを中心に様々な音楽性のアーティスト育成に関わりメジャーアーティストのトレーニング、プロダクションでの養成に力を注ぐ。自身の経験を元に、自由に表現する為のフィジカルトレーニングと実際の楽曲へのアプローチ方法を分かり易く伝える事を心がけている。
» ヴォーカリストを目指す方々へ
歌うことが楽しい。歌を通して「想い」を自由に表現し、「心」を的確に伝えたい。そして、個性を持ったプロフェッショナルになる為の将来を切り開きたい。それがヴォーカリストを目指す方々の共通のお考えではないでしょうか。
「歌う」という行為は、特別な訓練を受けなくてもそれなりに歌えるという側面もありますし、時として声質と独自の歌い方によって優れた個性につながるというケースがあるのも事実です。
では、ヴォーカリストとして学校では何を学んだら良いのでしょう?
音楽は、どれも楽器という道具を用いて演奏されますが、言うまでも無くヴォーカルにはそれがありません。ヴォーカリストの身体を含めた「声」そのものが楽器であり音楽となります。誰もが元々持っている楽器で自由に演奏ができるという点から、歌うことは独学でも修得できると思う方がほとんどです。ただ、ヴォーカルを教える側の人間として「声」という楽器を捉えてみますと実に特殊であり、いざ鍛えるとなると「発音体の声帯のみならず身体全体が関係するだけに、独学でその演奏技術を修得することはとても難しい」といえるでしょう。
プロのヴォーカリスト(声という楽器の演奏家)を目指す以上は、先ずは、より良い楽器としての身体を作り上げ、それを自由に駆使し多彩な声が出せる技術を学び、更には聴衆の共感を呼び起こす「歌の表現力」を培うといった一連のプロセスが必要です。プロとして長く生きて行く為には、ボイストレーニングの方法を含め、習うべき事が多くあるだけに経験豊かな指導者の下で着実に修得していく事が、結局のところは目的に到達する一番の近道だと思います。